*** 大英博物館が、北斎の「失われた作品」とされる103点を入手 ***

ロンドンの澤野です。
英国は相変わらずコロナのニュースばかりが目立つ新聞ネタですが 今日「9月3日」の英国タイムズ紙にこんな記事が載っていました。
江戸時代末期の浮世絵師、葛飾北斎が未完本「万物絵本大全図」に挿絵として盛り込む予定だったであろう作品103点を27万ポンド(約3800万円)で購入したとの事。
富士山を題材とした「冨嶽三十六景」を手掛ける前の1829年に、当時70歳の北斎が描いたものだそうです。北斎は脳卒中の罹患や妻の死などにより、当時 創作活動が滞っていたとされていますが、タイムズ紙は、実際は大きなプロジェクトを行っており「70歳で転機を迎えていたことを示す」と説明しています。
今回大英博物館が入手した作品群は、1948年にフランスで競売にかけられた記録が残っており、昨年パリで再発見されていたとの事です。

日本国外では北斎作品を世界で最も多く所蔵する英国博物館によると、私的な問題が続いた後、新たな活動方向を模索していた頃の作品で、特に意義深いものだとしています。
この作品群は英国博物館のオンライン閲覧が可能で、将来的には無料展覧会で展示される予定だとしています。
日本は災害の国、地震、火山、猛暑、そして台風と 次から次に天災が襲っていますが、危ない日本より、天災がほとんど無い安全な英国でこのような重要な資料をしっかり保菅してくれる事に感謝しています。

ロンドン便り−42号

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